HAL

カーテンが揺れてる

ニワカ マキシマム ザ ホルモン

マキシマム ザ ホルモンについて話したい。去年のコロナナモレモモを選ぶオーディションがYouTubeに載ってた頃から興味を持った。確かにあれはホルモンに触れたことのない僕のような若い層の一部に届いたと思う。そこからまず曲をきいたことがなかったからCDを借りに行った。サブスクを解禁していないからそのひと手間が珍しかった。だって借りに行くって主体的な動きだと思う。そしてその時は地元に居たから車にCDを入れて聞いてみる。確かTSUTAYAに行って歯医者にそのままいった記憶がある。いざ聞いてみると何にもわからなかった。かろうじて「恋のメガラバ」と「恋のスペルマ」はリズムが心地よく聞けた。この2曲はホルモンの中でもポップチューン寄りであるから亮君の狙い通りなのかなと思う。そこから何かわからないけどとりあえず聞いてみよう状態が続いた。レぺゼンとのコラボはマジでクソだったけどね。

そして2019年の夏、ロッキンにももクロとホルモンが同じ日に出るだと?となった。ももクロについてもいつか話したい。友人と行った。朝5時に起きて電車でひたちなかに向かう。グラスのうしろーのほうに簡易テントを構える。夕方16時頃だったかなあ。ライブが始まった。正直あんまり記憶がない。ただひたすら衝撃だったことはよく覚えている。すげえ疲れたのも覚えている。あんなにデカいモッシュに突っ込むこと、ヘドバンすること、あの熱量の中にいれること。確かにホルモンをフェスで知った気になるな、という意見はよくわかる。それでも一気に引き込まれた。そして中毒のようにその夏は出演しているフェスに行った。名前忘れたけど新木場のほうでやっているやつ、氣志團万博、サツマニアンフェスなど。DVD、Blu-rayもほぼ買った。予襲復讐のライブ映像を見るために4、5時間あれを攻略するのはバカバカしいけどそれがより限定感、自分だけのもの感がまして好きだったな。(めちゃめちゃ面倒だけど)そして11月に東北で単独ライブをすることが発表された。その時は根拠なく当選するだろうなって思っていた。大船渡KESEN ROCK FREAKSに当たった。去年まで学生で身軽だったから速攻深夜バスとホテルを取った。が、しかしその3公演の始めの水戸の公演が始まる2時間前くらいだったか、亮君が体調不良でその後のツアーも中止すると発表された。サツマニアンフェスでライブに行ったのは最後になる。あの時、それ以降のホルモンを見る機会が決まっておらず最後のほうは近くで見たいと思った。前のほうに行ったときに一瞬視界が開けた。そこにはしっかりと4人がいた。椎名林檎をちょっといじったけど一切触れられていないのがダサくて面白かった。

僕の思うホルモンの魅力は散々色んな所で語られている通り耳心地の良さと歌詞にあると思う。徐々にわかってくる。何度も何度も聞いているうちに亮君の思いに掠る時が来る。ひたすらにそれを感じるまで聞くしかない。そうすると多少は口ずさめるようになる。次に頭を振るタイミング、モッシュサークルが起こるとき、上ちゃんのスラップがわかるようになる。余裕が生まれると歌詞が聞こえたり調べたりする、そうすると曲の何が言いたいかが見えてくる。これが僕の思う魅力である。曲の中でも特に好きなのが「鬱くしきOP~月の爆撃機~」「鬱くしき人々のうた」。ちょうどタバコが吸い終わるくらいの長さ。「『0.5生懸命』にて勝て!」というフレーズ、本当に好きだ。社会人になって1年目。たまにしんどい時に聞くと仕方ないからやってやるかという気分になる。

早く単独に行きたい。そうしてこそニワカが取れると思っている。